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2008 年度 実績報告書

ヒトさい帯由来幹細胞を用いた歯周組織再生療法に関する集約的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19791625
研究機関鶴見大学

研究代表者

金指 幹元  鶴見大学, 歯学部, 助教 (80339811)

キーワード歯学 / さい帯 / 再生医学 / 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 他家移植
研究概要

本研究の目的は、新たな幹細胞源としてヒト臍帯動・静脈周囲に存在する未分化間葉系幹細胞を用いた次世代のオーダーメイド歯周組織再生療法へ展開するための基礎データを得ることである。
今年度は、鶴見大学歯学部倫理委員会の審査と承認のもと、連携医療機関で書面にて同意の得られた被験者より臍帯の提供を受け、その基本特性、骨分化誘導について検索し、以下の結果をえた。
1. トロント大学のグループが開発した方法に従い、得られた臍帯より臍動・静脈を取り出し、コラゲナーゼ処理により初代細胞 (PO) を得た。この間葉系細胞を増殖培地(15%FBS, 167units penic illin G, 50μg/ml gentamicin, 0.3μg/ml amphotericin Bを含有するα-MEM) にて培養を行った。1週間ごとに継代操作を繰り返し、増殖率、蓄積分裂回数を10継代まで求めた。増殖速度は2〜4継代で高く、最大で11倍であった。3ヶ月以上の長期培養を実施した結果、全ての検体で細胞老化を認め、異常増殖は認められなかった。
2. POの細胞を骨分化誘導試薬(50μg/ml ascorbic acid, 10M/1 β-glycerophosphate, 10^<-8>M/l dexamethazone) を添加したFull supplement α-MEMにて培養し、5継代の細胞からtotal RNAを抽出後PCR templateを作製し、RT-PCRにてI型コラーゲンならびにオステオカルシンの遺伝子発現を確認した。またアリザリンにより濃染を認めた事から、本研究で用いた細胞は骨形成能を有することが明らかになった。
臍帯由来間葉系細胞は、MHCクラスI、IIともに発現しない細胞を有することから、今後他家移植応用をめざし検索を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 臍帯由来間葉系細胞の培養試験(Culture studies of umbihcal cord-derived MSCs)2009

    • 著者名/発表者名
      金指幹元、井上剛臣、島伸行、五味一博、新井高
    • 学会等名
      第8回日本再生医療学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20090305-06
  • [学会発表] 臍帯由来間葉系細胞の培養試験(Growth kinetics and characterization of umbflical cord-derived MSCs)2008

    • 著者名/発表者名
      金指幹元、白川哲、井上剛臣、島伸行、五味一博、新井高
    • 学会等名
      日本歯科保存学会2008年度秋季学術大会(第129回)
    • 発表場所
      富山国際会議場
    • 年月日
      20081106-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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