研究課題
若手研究(B)
岩手県花巻市大迫町に在住の55歳以上の地域一般住民に対し、頭部MRI撮影、脳心血管病危険因子の調査および歯科検診を実施し、頭部外傷および症候性脳卒中の既往が無く、適切なデータが取得できた230名について、歯周病と無症候性脳血管障害(ラクナ梗塞と白質病変)との関連を検討した。その結果、歯周病が重度になるほど、ラクナ梗塞、白質病変ともに有病率が高かった。また、過去に重度の歯周病罹患があったと推察される多数歯欠損者でも有病率が高値を示した。多重ロジスティック回帰解析では、歯周病重症群は、軽症群に対して他の危険因子と独立してラクナ梗塞を有する有意に高いオッズ比(OR=12.6)を示した。したがって重度歯周病が無症候性脳血管障害の危険因子のひとつである可能性が示唆された。
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老年歯科医学 23巻3号
ページ: 308-318
高齢者歯科医療懇話会誌 10巻1号
ページ: 41-47