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2008 年度 実績報告書

長期コホートによる高齢者の咬合と体力の因果関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19791632
研究機関新潟大学

研究代表者

山賀 孝之  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90345512)

キーワード高齢者 / 体力 / 咬合 / Eichner / コホート
研究概要

昨年度のデータとベースライン時(学習効果を考慮して2年目をベースラインとした)のデータを比較・分析し, Eichnerの分類のクラスと体力測定項目のうち脚伸展パワーと開眼片足立ち時間に有意な関連を認めた。具体的には, 脚伸展パワーはEichnerクラスBであること(咬合支持を一部喪失している)が, 開眼片足立ち時間はEichnerクラスC(咬合支持を全て喪失していること)が, EichnerクラスAであること(咬合支持の喪失がない)に対して, 経年的にそれぞれの体力が低下するリスクが高くなることがわかった。それらの成果は第57回日本口腔衛生学会総会で発表した。
本年度は調査の最終年度(対象者80歳)にあたり, 10年後のフォローアップ調査を行った。調査参加者は男性173名, 女性170名, 計343名で, ベースラインと比較した参加率は57.3%であった。握力, 脚伸展力, 脚伸展パワーが有意に減少した。また, 開眼片足立ち時間で120秒以上継続できた人は246名中83名(33.7%)から24名(9.8%)まで有意に減少した。一方, ステッピング回数は有意に増加した。この傾向は, ベースラインから一貫して変わらなかった。一方, 本年度追跡集団と同年齢にあたる調査初年度80歳集団の体力データと比較すると, いずれも追跡集団の方が有意に高い値を示した。さらに, Eichnerの分類も追跡集団の方が良好な結果(例えば追跡集団のクラスAが20.9%に対して, 1998年80歳の集団は7.4%)となっていた。歯科受療行動に対する世代間の相違こそあれ, 体力測定に対する学習効果だけでなくサンプリングバイアスが生じていた可能性が高いので, 現有データの詳細な分析を引き続き行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本人高齢者における咬合支持域と体力低下に関する経年評価2008

    • 著者名/発表者名
      奥山奈保子, 山賀孝之, 葭原明弘, 濃野要, 宮崎秀夫
    • 学会等名
      第57回日本口腔衛生学会総会
    • 発表場所
      さいたま市
    • 年月日
      20081002-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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