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2009 年度 実績報告書

MR画像上での予測因子発見プロジェクト-嚥下機能低下の早期発見に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 19791640
研究機関東京歯科大学

研究代表者

大久保 真衣  東京歯科大学, 東京歯科大学・歯学部, 助教 (60385218)

キーワードMRI / 摂食・嚥下 / 加齢
研究概要

磁気共鳴画像検査法(Magnetic Resonance Imaging、以下MRI)は、X線などの電離放射線による被曝がなく、軟組織を高い空間分解能で描出できる。しかし、撮像に時間が掛かるため、これまで動態撮像には不向きとされてきた。ところが、近年のMRI技術の進歩によって高速撮像が可能になり、嚥下動態撮像への応用が試みられるようになった。我々は、Gradient Echo法の1つであるTrue FISP(Fast Imaging with Steady-state Precession)を基本とし、これにKeyhole Imaging技術、さらにParallel Imaging技術の1つであるGRAPPA (Generalized Auto-calibrating Partially Parallel Acquisition)を併用することで、1秒間あたり10フレームの撮像を実現させた。
このように、これまでMRIによる嚥下動態撮像法あるいは撮像条件についてはいくつかの報告がみられるが、撮像に適した被験食品についての検討はなされていない。嚥下機能は食物により大きな影響を受けるため、VF検査では実際の摂食場面を想定し、種々の模擬食品を用いて検査を行っている。このことからも、検査において被験食品が重要な役割を果たすことは明らかである。そこで本研究では、MRIによる嚥下動態撮像に適した被験食品について検討を行った。被験食品の特性として嚥下障害の状態によっては、粘度の低い場合がある。誤嚥診断の検査や食形態の移行時に行う検査の際には、それぞれの患者に適した粘度の被験食品の使用が好ましい。これらのことを考慮すると、MRIによる嚥下動態撮像に最適な被験食品は、T2緩和時間の長い水を基本とし、必要に応じてその粘度を調整できるもの、すなわち水と増粘剤を混和したものと考えられた

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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