研究概要 |
X総合病院のリーダー研究に参加した中堅看護師18名を対応に, エモーショナル・インテリジョンス能力(以下, EI)の現状分析を実施するとともにむ, アクシュンリサーチ法にてEIの育成に効果的な教育プログラムの検証を行た. 平成19年度は, 4回の集合研ンテリジェンス能力(以下, EI)の現状分析を実施するとともに, アクションリサーチ修をアクションリサーチ法により検討を行いながら実施した.その結果, プログラムの全体評価として質問紙調査EQSの前後比較を行ったところ, 研修後の平均値は全て上昇していた. このことから, 実施したプログラムはEIの育成に有効であったことが不唆された. 平成20年度は, 上記プログラムを履修した中堅看護師による組織への影響, EIの育成及び活用のための支援内容を明らかにすることを目的に, 研修に参加した中堅看護師へのフォーカスグループインタビュー, および質問紙調査EQSを実施した. 対象は所属場所の異動がなかった13名で, グループインタビューは対象者を6名と7名に分けて, 二回実施した. その結果, 管理者からの具体的な評価や支援を受けた対象者らの語りからは,高いモチベーションとともに管理者より提示された課題入の取り組みにも意欲的であるが定まらず自責傾向にあることが語りから明らかになった. ただ, 全体的にEQSの結果はことが伺えた. 逆に, 管理者からの期待内容を具体的に感じていない対象者らは, 目標上昇しており, EIが向上していることがわかった. 中堅看護師のEI, およびモチベーションを維持・向上させることは組織活性化には重要であると考えるが, そのためには管理者からの具体的で意義ある支援が重要であることが本研究により明らかになった.
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