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2007 年度 実績報告書

入院患者の安眠確保および見落としのない観察のための照明色の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19791672
研究機関愛知医科大学

研究代表者

山幡 朗子  愛知医科大学, 看護学部, 助教 (40440755)

キーワード安眠 / 照明 / 観察 / 看護学
研究概要

本研究は、閉眼しているヒトを照らした時に刺激が少なく、かつ看護者が観察する際見落としなどを起こさない照明色を探索することで、患者の休息・安眠確保のための新しい照明光の実現を目指すことを目的としている。3原色である赤・緑・青それぞれの強度を変化させることにより、閉眼しているヒトを照らしたときの刺激を少なくできるという仮説を元に、3原色を刺激とした視覚誘発電位(visual evoked potential:VEP)を測定し、強度の違いによる影響を調べた。
本年度は、VEP測定に必要な条件を決定するために、プレテストを行った。VEP測定・光刺激の入力方法・記録方法の検討を行った。また、3原色による光刺激および光源用機器による光表現の均一化の検討を行った。VEPの測定には、誘発電位検査装置一式(日本光電MEB-9102)を使用し、光表現の均一化には、i1 Photo(X-rite KHG1043)を用いた。
測定の結果、3原色各々において、強度を減弱するとVEPの振幅減少がみられた。この結果により、閉眼しているヒトに対し,光の強度による影響があることがわかった。今後,閉眼しているヒトにとって刺激になりにくい強度を導出し,かつ観察する者の視認に支障がないか検証する必要がある。光の強度の減弱とVEPの振幅減少との関係を明らかにし、振幅の減少から、閉眼しているヒトを照らしたときの刺激が少ない3原色各々の強度を明らかにしていきたい。また、3原色を混色し、ヒトへの影響を調べることにより、閉眼しているヒトを照らしたときの刺激が少なくできる照明光の実現を目指していきたい。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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