平成20年度は、平成19年度に得られたデータの分析、考察、成果発表を行った。分析の信頼性・妥当性を確保し、考察にむけた最新の知見を得るべく、母性看護学の専門家が全国から集う平成20年6月に開催された日本母性看護学会、11月に開催された母性衛生学会、平成21年3月に開催されたCMN勉強会、日本助産学会の学術集会へ参加した。また、平成20年12月には、母性看護学・小児看護学・新生児看護学の専門家が集う日本看護科学学会において、「母親が困難感を抱く早期新生児の哺乳行動と児の哺乳行動との関係」という題目で、母親における質的分析と早期新生児の哺乳行動の行動分析との関係の結果を発表し、各専門家とさらなる討議を行った。現在は、NBASのデータをもとに、児の扱いやすさに関する早期新生児の哺乳行動に着目し、さらなる分析・考察を進めている。平成20年8月には、横浜で開催された第11回世界乳幼児精神保健学会世界大会へ参加し、NBASの開発者であるDr. Kevin NugentやNBASを使用している臨床家や研究者と交流し当研究について討議を行い、平成21年3月には東京で開催されたEAFONSへ参加し、アジアに在住する母性看護学や新生児看護学の専門家を交流し、最新の研究の知見から示唆を得られた。今後、これらの成果は、NBASや母性看護学の専門家によるコンサルタント受けながら、発表していく予定である。
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