本研究の目的は、在院日数短縮化の動向の中で、がん患者が必要な支援をどのように受けたか、何が不足しているかを明らかにすることである。婦人科がんの初期治療患者18名を対象に、退院時(T1)、退院1~3か月後(T2)、退院6~12か月(T3)に、情報希求コーピングとQOL、ソーシャルサポートの実態とサポートニーズを尋ねた。その結果、コーピングスタイル、QOL、進行期にかかわらず、退院後の生活については主に主治医から説明を受け、また看護師からも情報的サポートを受け、T2、T3でも主治医から情報とサポートを受け、さらに求めたいとする者はほとんどいなかった。しかし、合併症で他科併診する者は、駆け込み寺となるところの必要性を語り、入院した病棟看護師に電話で相談をしていたとの報告もあった。
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