研究概要 |
研究テーマに関する着眼点として,これまでの糖尿病に関ずる研究の中で,フットケアの研究は少なくそのほとんどが局部的な事例研究であった。したがって,これまでの研究は一般論として検証化され,実際の看護ケアに発展させることができないと考える。 本研究では,この課題の鰍に向けて,看護師の観点から日本人の患者と看護師に適したフットケア・プログラムを作成することを酌とした。平成19年度の取り組みとして,本研究では,病院現場を対象に量的かつ質的な調査研究を実施することとした。量的な調査としては,フットケア外来を有する総合病院の現場の看護師の知識面・意識および患者の病識や心理面などを統計的に観察するために,患者と看護師を対象にアンケートを考案・作成を行った。 質的な調査では,看護師の知識面・意識および患者の病識や心理面などについて丹念なヒアリングを行なうための予備調査を実施した。 上記により,今後,量的な調査によるアンケート調査を実施および質的な調査によるヒアリングを実施する。そのうえで看護師,患者の意見に基づいた理論の生成、調性に応じたフットケア・プログラムを作成する予定である。 特に,技術的ケアと心理的ケアの両面を考慮する看護プログラムの作成は,これまでにない新しい挑戦であるため,糖尿病足病変やフットケアを専門とする糖尿病専門医,専門看護師に助言をいただく予定である。
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