平成19年4月〜9月、文献検索を行った。 蘇生に関するコンセンサスは、国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の「心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告(CoSTR)」によって示されており、2005年に改定されたガイドラインでは、蘇生時中の家族の立ち会いが示唆された。 わが国では、心肺蘇生中の家族の立ち会いが家族にどのような影響を与えるかについて示されていない現状があったが、2005年以降徐々に課題が提示されるようになっていた。また、海外においても2005年以降蘇生中の家族の立ち会いに関する研究が増加傾向であった。 研究多くは、心肺蘇生の現場を目撃された医療従事者、家族と患者に対する心肺蘇生の立ち会いの有効性に対する意識調査を行ったものであった。しかし、わが国において心肺蘇生の立ち会いを行った家族ヘインタビューを行い、家族に与えた影響に関する調査をした研究は皆無であった。そのため、本研究によって心肺蘇生の立ち会いが家族に与える影響を明らかにすることができれば、心肺蘇生中の立ち会いにおける家族の不安の軽減に結びつく効果的な援助法を見出すことができるのではないかと考える。 平成19年9月研究協力施設に研究概要の説明を行い、研究の準備を進めた。 平成19年12月に山口大学医学部附属病院医薬品等治験・臨床研究等審査委員会に申請を行い、科学的・倫理的に妥当であることが証明された。 平成20年2月〜救命センターで心肺蘇生が行われた患者の家族へ研究依頼を開始したが、研究に協力して下さる対象者が現れていない。現在も研究依頼継続中である。
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