本研究の目的は急性白血病患者の抱く希望の内容と希望を支える看護師の関わりについて明らかにすることである。 対象者は初発の急性白血病に対し寛解導入療法、地固め・強化療法を受けており、医師から病名・治療法などについて告げられている、意識が清明でコミュニケーションが可能な成人患者とした。調査方法は半構成的質問紙を用いて、寛解導入療法後から退院までの治療終了後ごとに面接調査を実施することを予定した。倫理的配慮:本研究は埼玉医科大学保健医療学部倫理委員会の承認を得た。 今年度は寛解導入療法を受ける急性白血病患者に対して面接調査を実施する計画であった。研究実施施設は大学に近い研究目的に該当する病院に研究協力を依頼し、実施することとした。病院から一旦は研究協力の承諾を得られ順調に手続き・調整を行なった。しかし、本研究は入院中の急性白血病患者に面接を行い、闘病生活を送る中での思いについて聞くという調査であり、面接時には告知されたときの思いや患者のプライベートな内容まで話していただくことがあるために、面接を受けてからの患者の反応が予測できないこと、その対応に看護師が困惑するなどの理由から、研究協力を断られた。そこで急遽、東海地方の病院へ協力依頼し、病院倫理審査等の手続き・研究実施の調整を行い、2月より研究実施の承諾が得られた。 現在、対象者への研究協力依頼中であり、今後は面接調査を実施していく予定である。
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