本研究の目的は、慢性疾患の子どもをもつ家族への継続支援のあり方を検討し、家族支援の質を保証するための評価指標を作成する基礎資料を得ることである。本年度 (平成20年4月1日〜平成21年3月31日) は、前年度に実施した文献検討の内容をもとに、慢性疾患の子どもをもつ家族および慢性疾患の子どものケアに携わる看護職を対象とし、家族が必要とする支援及び看護師が考える家族支援に関する調査を実施するための調査表を作成した。 調査表作成にあたっては、慢性疾患の子どもをもつ家族が抱える問題、これまでの支援に関する認識、今後必要と考える支援について、家族の現状を把握するとともに家族のニーズを明らかにできるよう検討した。また、より具体的なニーズを知るため、調査表の内容をもとに面接調査を実施することを計画している。看護師の家族支援に関する意識調査では、実践における家族支援の現状と認識、今後の家族支援の必要性について明らかにできるよう検討した。 これらの調査を実施するため、現在調査依頼調整中であり、今後は調査結果をもとに家族支援の質の保証と評価のための指標を作成するため、家族支援のあり方について検討する予定である。
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