19年度行ったインタビュー調査のデータ分析を、方法を一部変更して行った。 データの解釈において、専門家より意見をもらったところ、インタビューデータの不足が明らかになった。そのため、データの再整理を行い、不足のデータ収集のために再度インタビュー調査を行った。 データをより客観的に分析するためにテキスト分析ソフトを用いて分析を行った。データの内容により、PCソフトでは十分に分析できないものも多く、データの整理に時間を要した。分析しながら解釈を行い、看護師の思考過程のつながりをマッピングしながら整理した。思考過程のつながりについては、テキストマイニングソフトを用いた。昨年度11人の研究協力者にインタビューを行ったが、11人のインタビューデータを総合した構成図を作成するには、研究協力者個々の特徴が強く困難であった。統一したものにまとめるには、分析方法の変更が必要であった。そこで、再度分析用のシートを作成し直し、PCソフトを活用しながら分析を行った。そのため、診断内容妥当性検証(DCV)モデルを用いた検証研究を行うまでには至らなかった。 分析の途中ではあるが、不足のデータがなかった看護診断「栄養摂取バランス異常 : 必要量以下」については、データのマッピング作業を行ったところ特徴的な診断指標とその手がかりが示唆された。スーパーバイザーより意見をもらい分析、考察を行った。他の診断については、客観的指標として明確に示されるデータが少なく、看護診断の診断指標に結びつくデータが少なかった。今後は、看護診断の診断指標との整合性をみながら分析していく必要がある。
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