本研究は、慢性疾患で入院している子どもを持つ父親が、子どもの入院や入院生活が長期化する中でもたらされるストレスに対してどのようにコーピングしているかを測定するための尺度の開発を行い、父親に対するケアの示唆を得ることを目的として研究を行った。 本研究において、父親は社会資源探求コーピングをとる傾向にあり、また母親は、情緒的支援コーピングをとる傾向にあることが明らかとなった。 また、作成したコーピング質問紙の信頼性・妥当性を確認するため、アンケート調査を実施した。研究対象者の確保が難しかったため(回収率27.4%、有効回答率88.2%)、今後も引き続き対象者の数を増やしていき、質問紙の信頼性・妥当性を確認していく必要がある。
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