本研究は、糖尿病女性が妊娠・出産の自己決定の過程での困難性に関する要因を明らかにすることである。19年度は糖尿病女性10名、20年度は糖尿病患者の診療経験及び看護経験のある医師及び看護師13名にインタビュー調査を実施。結果、医療者の的確な支援と親身な姿勢により糖尿病女性は安心して、妊娠出産に臨んでいた。一方、医療者の妊娠周辺期の糖尿病治療及びケアの知識、経験不足は不安要因であった。医療者は糖尿病女性の妊娠・出産の問題を早急な課題と捉えていなかった。妊娠・出産への支援の熱意はあるが、方向性が見いだせていないことが分かった。
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