研究概要 |
女性の健康は、妊婦や育児中の女性への配慮の問題をはじめ、生活習慣病予防の観点からも極めて重要である。本研究の目的は、女性の健康支援に資するために、20、30代女性の結婚、妊娠、出産、育児等のライフイベントが生活習慣に及ぼす影響と人的環境(特に配偶者から受ける影響)の関連および現在の生活習慣、健康関連QOLとの関係を明らかにすることである。研究対象は、青森県の2都市(県西北地方、県南地方)に在住する20、30代の結婚、妊娠、出産を経験した現在育児中の女性とその配偶者である。平成19年度は以下について実施した。1.女性の健康、QOLに関する文献検討を行い、今後の研究における見解を深めた。 2.アンケート調査:昨年度実施した調査結果をもとに、Breslowらおよび森本らの健康習慣を参考にした生活習慣に関する項目を設定し、ライフイベントと生活習慣について等に関するアンケート調査票を作成、また、健康関連QOLの調査にはMOS36-Item Short-Form Health Survey:SF-36を用いた。予備テストを実施後、青森県A市、B市(A市:人口62,408名、出生率9.4、B市:人口246,650名、出生率8.2)の2地区において、乳幼児健診終了後、対象者にアンケート調査を実施中である(平成19年11月〜平成20年6月予定)。 3.インタビュー調査:日頃の健康管理や女性の健康等に関するインタビュー調査を10名程度に実施予定であり、対象者に打診中である。調査協力が得られた後、平成20年8月〜9月の期間で調査を実施予定である。
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