研究概要 |
1. せん妄のアセスメント視点およびせん妄予防ケアプログラムの作成 昨年度の研究成果を基に,介護保険施設において,利用可能なせん妄予測アセスメント視点とせん妄予防ケアプログラムを作成した.高齢者の具体的な行動内容を導入し,看護師だけでなく高齢者のケアに関わる介護福祉士にも分かるような表現とした. 2. 昨年度の研究参加者(介護老人保健施設の看護師)へのエキスパートパネルの実施 作成したアセスメント視点・ケアプログラム内容の妥当性について,介護老人保健施設の看護師11名に結果を提示し,確認した. 3. 老年精神科医へのエキスパートパネルの実施とアセスメント視点の修正 作成したアセスメント視点について,老年精神科医2名に,医学的側面からの助言を求めた.指摘を参考に,アセスメント視点の表現を一部修正した. 4. せん妄発症予防ケアプログラムの介入が可能な施設の選定 せん妄発症予防ケアプログラムを実施するに当たり,研究協力施設をA県内で2施設確保した.2施設は,介入群とコントロール群とする.この2施設は,施設規模,入所者の認知症程度,ADLレベル,看護・看護職員の配置人数等がほぼ同質である. 5. せん発症予防ケアプログラム実施に向けての詳細な手順の検討 せん妄発症予防ケアプログラムを実施するために,具体的にどのような手順をとるか,検討した.プログラム実施にあたり,介入準備のために教育を実施するため,その内容を検討した.
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