本研究では、就学前の自閉性発達障害児とそめ保護者を対象とれた育児支援教室における行政保健師による子育て支援のプロセスの明確化を図り、支援モデルめ作成を目指す。 今年度は、研究計画に従い、研究協力施設および研究協力者を確保し、神戸大学医学倫理委員会の承認を得た後、個別の半構造化面接を実施した。 調査は、A市に勤務する行政保健師で、A市が実施している軽度発達障害児育児支援教室の運営に携わっており、就学前の自閉性発達障害もしくはその疑いと判定された児やその保護者に対して継続的に支援している者9名に実施した。 調査内容は、当該教室で支援した自閉性発達障害児のうち、最も印象に残っているケースを、記録等を参照しながら想起してもらい、インタビューガイドを用いて、ケースに対する当該教室での具体的な支援や、支援過程で行政保健師として配慮したことや苦労したこと等を自由に語ってもらった。面接中はすべて録音し、その内容を後日逐語録に起こし、本研究のデータとした。 次年度は、さらに1-2名に面接調査を実施する予定である。また、現在もデータの分析中であるが、次年度も引き続きデータを比較分析し、当該教室における保健師の支援プロセスを明確化、そして支援モデルの試案を作成する予定である。
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