保健指導プログラムの教育媒体の検討、評価指標の作成、ウェブサイトの内容の整理を行った。 1.教育媒体の検討 教育媒体(生活習慣チェックシート、自己観察日誌)を作成するため、これまでに筆者が行ってきた電子メールを用いた保健指導研究の結果および国内外の研究成果に基づき検討した。その結果、生活習慣チェックシートについては、対象者の生活習慣の実態をより詳細に把握するため項目を追加する必要性が考えられた。また、自己観察日誌は、記入方法を対象者の生活状況に合わせて簡便にする(具体的には写真活用、ウェブ上での入力)工夫が必要であると考えられた。今後は介入研究の実施に向けて、これらを取り入れた教育媒体を作成する。 2.評価指標(勤労者の健康習慣に対する自己効力感尺度)の作成 これまでに勤労者の健康習慣に対する自己効力感尺度を作成するため、観察調査および質問紙調査を実施してきたが、その結果から一部の尺度項目で共通性の低いものがみられ、ワーディングおよび項目の追加または削除を検討した。今後は、自己効力感尺度の改訂版を完成させ、再度質問紙調査を実施して信頼性・妥当性を検討する。 3.ウェブサイトの作成 これまでに行ってきた電子メールおよびウェブサイトを用いた保健指導研究の結果から、指導頻度が高く、多くの対象者に共通する指導内容と個別に対応すべき指導内容と区別し整理した。今後は、これらの指導内容および仲間づくりのための電子掲示板を盛り込んだウェブサイトを作成する。
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