研究目的は生活習慣改善のためのWebサイトと電子メールを用いた保健指導プログラムを作成し、その効果を検証することである。H20年度は前年の研究中断後の研究の続きで以下の内容を行った。 1. 保健指導プログラムの教育媒体の作成 生活習慣の評価に使用する生活習慣チェックシートは対象者の生活習慣の実態をより詳細に把握するため、先の研究で作成したものに項目と食事内容把握ツールを追加した。自己観察日誌はウェブ上での入力可能なWeb日記とし、携帯サイトとパソコンでの閲覧や記入が可能な形式を検討した。また、研究者がWeb日記と運動量測定機器等を用いて1週間、セルフ・モニタリングのシミュレーションを行い、Web日記の使いやすさを検証した。 これまでに整理したウェブサイトの内容についてページ構成(行動変容のための知識・情報提供ページ/対象者の交流・意見交換のための掲示板/セルフ・モニタリングのためのWeb日記)を検討した。また、セキュリティ確保対策のためのウェブサイトの設定条件について、ネットワーク・システムに詳しい技術者と検討した。 2. 指導マニュアルの作成 保健指導プログラムの実戦に向けて対象者の抽出方法(単純無作為)と選定条件(除外条件)、介入群と対照群への3ヶ月間の保健指導手順(初回面接から保健指導実施の3ヶ月間、6ヶ月後の評価)、介入群への指導内容(自己効力感を高めるための介入方略)、評価項目(生活習慣、自己効力感、健康状態の検査項目など)について整理して指導マニュアルを作成した。
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