本研究は、精神科看護師に対して認知行動療法や心理教育的手法を取り入れた構造化されたストレスマネジメント・エンパワメントプログラムを行うことで、気分や精神的健康度などの心理的負担が軽減するかを実証的に示すことを目的とし、精神科看護師を対象に介入を行った。平成21年度には、対照群を置かない研究デザインで行い、その後平成22年度からはRCTを用いた研究デザインで行った。主に平成21年度の結果から、精神科看護師が今回のプログラムに参加することで、看護師自身の気分や精神的健康が改善されるだけでなく、患者ケアへも良い影響があることが示唆された。平成22年度からのRCTは、現在も継続中である。
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