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2009 年度 実績報告書

10代で出産した母親の発達過程-グループアプローチを通じた経年的変化の分析

研究課題

研究課題/領域番号 19791777
研究機関大阪府立大学

研究代表者

大川 聡子  大阪府立大学, 看護学部, 講師 (90364033)

キーワード若年妊娠・出産 / 国際比較 / インタビュー / フィールドワーク / グループアプローチ
研究概要

わが国は、10代で出産する母親は先進国中でも極めて少ないが、アメリカ、イギリスは極めて多い。
今年度は、10代の出産がどのような要素により抑制あるいは増幅されるのか、アメリカ、イギリス、日本の社会構造と家族のあり方を比較した。その結果から、10代の出産は、家族、子ども、10代としてあるべき生活等、よりマクロな調整様式を強く受けている。アメリカ・イギリスにおいては、10代で出産した親の社会的背景に関する調査も進められており、貧困や教育到達度の低さ、社会階層との関連が明らかになっている。しかし、わが国においては社会問題としての認識は乏しい。その理由として、(1)10代で出産する者の婚姻率が高く、家族としての形を成すために問題が表面化しない、(2)結婚後もパートナーや原家族の支援が受けやすい環境にある、(3)10代で出産することの子どもへのリスクが、各国と比較して少ない、の3点が挙げられる。わが国においても、10代の出産を選択する生育環境や家族の支援の実態を明らかにし、実態を踏まえた支援を行うことが必要であると考えられた。
また、10代の母親サークルにおいて、フィールドワーク・インタビュー調査を継続して進行している。今年度は、母親たちがイメージするライフプランに重点を置き、彼らが長期的にどのような視野を持ち、どういった支援を必要としているのかを分析するため、ライフプランに関するインタビュー調査を6名に対し実施した。現在分析を進めている。さらに、サークルに参加することによるメンバー個々人の変化について、最終年度に向けて考察を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 10代の出産をめぐる家族の調整-アメリカ・イギリス・日本の社会構造の比較を通して2009

    • 著者名/発表者名
      大川聡子
    • 雑誌名

      立命館大学産業社会論集 44(1)

      ページ: 207-228

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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