本研究では、若年出産母親のピアグループにおいて経年的インタビュー調査・フィールドワークを行い、若年出産母親の生活実態とそのニーズを分析した。調査結果から、若年出産母親たちは自らに母親役割を課すことで、これまでの生活を大きく変更することができていた。ピアグループに参加することで悩みを相談し合う仲間を作り、10代の母親としての振る舞いを学ぶなど、多くのものを得ていた。10代の母親たちが社会化していく過程を支援するために、現状の子育て支援だけでなく、就業支援、福祉施策の情報提供, ピアグループ等による支援が必要であると考えられた。
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