研究概要 |
文献検索によるアジア諸国で研究に使用された既存のQOL尺度の集約し既存の資料を用いて取り巻く文化・社会背景との関係も含め検討をした。1年目本年度はインドネシアの糖尿病患者のQOLに影響を及ぼす生活習慣の概念モデルの構築を行い,概念モデルに表された各因子について,既存の調査票の有無を確認し,国際比較を,各国間で共有できる因子,明らかな違いのある因子,各国特有の因子について検討した。 1.国際共同研究の企画に向けての情報収集 ICN横浜大会および第11回EAFONSに参加し,糖尿病の現状やアジアのQOL尺度開発の最新情報を収集し,各国(韓国,香港,フィリピン,インドネシア)の研究協力者への依頼と研究計画の推進行った。さらに共同研究者とは定期的にメールの交換を行い引き続き行った。 2.海外視察 2007年9月にはインドネシア・ジョグジャカルタに滞在し,調査地の視察と来年度の質問紙調査に向けての具体的な計画推進に関する打ち合わせを行った。 3.日本でのモデル構築 兵庫県立地域ケア研究所に2008年3月にインドネシア関わる研究者を招聘し,議論,具体的な質問紙作成,実施計画立案を行った。文献検討PubMed,CINAHLを用いて過去に報告されている様々な糖尿病のコントロール評価に使用しているQOL尺度について信頼性、妥当性を含め検討した。 4.Community of practiceの構築 議論結果の内容や研究に関する最新情報を蓄積するためのナレッジベースをHP上に作成した。これはパスワードを持つもののみ入れるよう管理してあり,その中で自由に共同研究者が編集できるものである。その結果,今後も定期的なメーリングリストによるメールの配信,ホームページの作成など,今後に向けての前向きな連携を得ることができた。
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