研究概要 |
今年度はインドネシアにおいて糖尿病に関わっている医療従事者、通院中の糖尿病患者、地域で通院していない糖尿病患者に対し質問紙調査を行い、生活習慣を構成する要因、生活習慣に関連する要因、文献出て来た因子を中心に国や文化差異がある質問項目と基本的な人間の生活の側面に重要なQOL項目の概念を明らかにすることを試みた。現地調査では、現地で行われている伝統療法についてインタビューも行ったところ、周辺に住んでいる500名ほどの住民が日曜になったら療養に来ており、中にはジョグジャカルタからも療養に来る者もいることがわかった。また、一般病院との使い分けについて、病院へ行く前にお祈りをしたり、自分の内面と対話し体調を再確認してから、一般病院に行くか伝統療法を行うかを決める患者が多いということがわかった。 質問紙調査を100名を現地で回収し、共同研究者を本学に招へいし、統計解析及び考察を行った。spiritual well-being, seeking treatment behaviour, PAID尺度については因子分析を行い、尺度の検討を行う予定である。 香港については大学を訪問し、研究計画の打合わせ及漢方の使用についての見学を行った。フィリピン、韓国についてはPubMed, CINAHLを用いて過去に報告されている様々な糖尿病のコントロール評価に使用しているQOL尺度、糖尿病患者のQOLに影響を及ぼす自己管理行動の中心となる食行動、身体活動を中心とする要因についてMedline, CINAHL等から過去の文献を検索し、現地研究者と議論した。
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