本研究は、在宅療養者で医療処置を必要とする患者へ看護を提供している訪問看護師、訪問看護ステーションの管理者の医療処置に対応できる訪問看護師に必要な教育・研修内容、研修方法を明らかにすることである。これまでに、看護全般の看護技術に関する教育、特に、看護師、訪問看護師の看護技術教育、医療処置の従事状況等の文献や書籍の検討を行い、アンケートの調査内容を検討した。文献検討、先行研究をもとに、調査は無記名自己記入式の訪問看護師と訪問看護ステーションの管理者の2種類のアンケートを行うことを決定した。対象者は、愛知県内の訪問看護ステーションにて調査することを決定、愛知県内で働く訪問看護師約800人、訪問看護ステーションの管理者200名とし、アンケート対象者の選定、リストを作成した。内容は、訪問看護師へは、援助を提供している訪問看護師の現状の把握のため、訪問看護師が行っている医療処置に伴う看護技術、援助方法の内容、医療処置を提供していく中で難しいと感じる技術、研修を受けたい内容、研修方法についてのニーズ調査、訪問看護ステーションの管理者では、各施設における医療処置を提供する訪問看護師の看護技術に関する教育、研修の現状の把握のため、各施設の教育方法・研修制度、看護技術に関するマニュアルの作成・活用状況、研修への参加の状況、経営状態を調査するものとし、アンケートを作成、予備調査を行った。予備調査の結果からアンケートの修正を行った。研究再開後の準備として、アンケート郵送準備、アンケート回収後のデータ入力、分析等の準備を行い、訪問看護師の状況の把握、管理者の教育・研修へのニードの把握を行い、その調査の結果から半構造化面接の内容を選定、訪問看護師の医療処置に関する面接調査を行う予定である。
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