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2008 年度 実績報告書

ソフトウェア再利用のためのドキュメント自動生成手法

研究課題

研究課題/領域番号 19800021
研究機関大阪大学

研究代表者

石尾 隆  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (60452413)

キーワードソフトウェア工学 / プログラム解析 / ソフトウェア再利用 / 静的解析 / 動的解析 / Java
研究概要

本年度は、まず、昨年度の成果である、ソフトウェアの各部品が特定の機能の実行に関係した部品であるのか、複数の機能から用いられる部品なのかを推測する手法について、ソフトウェア工学に関する国際会議においてツールを公開し、研究討論を行った。この討論で得られた知見を踏まえて、開発者が注目したソフトウェア部品が、ある機能の実行においてどのように外部の部品と相互作用を生じるのか、動作例を抽出、可視化する手法を開発した。
また、ソフトウェア部品の動作例を図示する際、周辺に提示すべき関連部品と、省略してもよい部品を自動的に分類するための手法の開発を行った。適用実験では、開発者が注目した2つのソフトウェア部品の相互作用を理解するという状況において、開発者にソフトウェア部品の動作例を効果的に提供できることを確認した。これは、開発者が効果的にソフトウェア部品を再利用する環境を構築するための基礎技術として意義のある成果である。今後、さらに多くのソフトウェア部品が動作する状況に対して、適切な動作例を抽出する手法へと研究を発展させることで、ソフトウェア部品群のより効果的な再利用へとつながると考えている。
上記の研究と並行し、このような解析手法が抽出した情報を、開発者に提供する手段として、ソースコードに情報タグを付与、閲覧するための環境DocumentTagの試作を行った。試作したツールを用いると、ソフトウェア部品に対する解析の結果を開発者に提示できるだけでなく、複数の開発者がそれぞれ自由に独自の注釈をソフトウェア部品に追記することで、知識を蓄積していくことが可能となる。今後、DocumentTag環境を一般の開発者に提供するには、ツールの完成度を作り込む必要があるが、プログラム解析に関する研究の成果を開発者に提供するための基盤ツールとして使用することを考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 類似した振る舞いのオブジェクトのグループ化によるクラス動作シナリオの可視化2009

    • 著者名/発表者名
      宗像 聡
    • 学会等名
      情報処理学会第163回ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      化学会館
    • 年月日
      2009-03-19
  • [学会発表] プログラム理解のための付加注釈 DocumentTag の提案2009

    • 著者名/発表者名
      田中 昌弘
    • 学会等名
      情報処理学会第163回ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      化学会館
    • 年月日
      2009-03-19
  • [学会発表] Feature-level Phase Detection for Execution Trace Using Obiect Cache2008

    • 著者名/発表者名
      Yui Watanabe
    • 学会等名
      International Workshop on Dynamic Analysis (WODA2008)
    • 発表場所
      Seattle Hilton Hotel
    • 年月日
      2008-07-21
  • [学会発表] オブジェクトの動的支配関係解析を用いたシーケンス図の縮約手法の提案2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤芳朗, 渡邊結, 石尾隆, 井上克郎
    • 学会等名
      情報処理学会第160回ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      化学会館
    • 年月日
      2008-06-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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