グルココルチコイドによる成獣および胎仔の脳内性ステロイド受容体の発現制御

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19800027
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 神経科学一般
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 國分 啓司 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00432740)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 脳 / コルチコステロン / アンドロゲン受容体 / エストロゲン受容体α / エストロゲン受容体β / アンドロゲン / エストロゲン / 核移行

研究概要

成獣ラットの脳内アンドロゲン受容体(AR)はアンドロゲン投与によって発現が増加し、エストロゲン受容体(ER)αはエストロゲンによって減少することが明らかになったが、AR・ERα・ERβの発現にはコルチコステロンの影響は見られなかった。
しかし雄ラット脳内の芳香化酵素の発現領域においては、エストロゲンがARに結合し、ARを介した遺伝子発現に影響を及ぼしているている可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Sex-steroidal regulation of aromatase mRNA expression in adult male rat brain : a quantitative non-radioactive in situ hybridization study (2008)
  • 著者名/発表者名: Zhao C, Fujinaga R, Yanai A, Kokubu K, Takeshita Y, Watanabe Y, Shinoda K.
  • 雑誌名: Cell Tissue Res. 332 ページ: 381-391
  • 査読あり
• [学会発表] 3 群の脳内芳香化神経細胞に関するアロマテース発現と性ステロイドによる制御特性の組織化学的解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 國分啓司、趙長久、藤永竜太郎、柳井章江、戸田勝巳、篠田晃
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] ハンチントン病関連蛋白質HAP1が誘導形成するstigmoid body とglucocorticoidreceptor の相互関連 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤永竜太郎、吉岡和博、中村裕幸、竹下幸男、柳井章江、國分啓司、篠田晃
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] Stigmoid bodyのオルガネラ起源を明らかにする (2009)
  • 著者名/発表者名: 柳井章江、藤永竜太郎、國分啓司、篠田晃
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] ハンチントン病関連タンパク質HAP1とglucocorticoid receptor の細胞内相互関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤永竜太郎、吉岡和博、中村裕幸、竹下幸男、柳井章江、國分啓司、篠田晃
  • 学会等名: Biochemistry and Molecular Biology
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-09
• [学会発表] 性ステロイドによる脳内アンドロゲン受容体の細胞内局在の変化 (2008)
  • 著者名/発表者名: 國分啓司、趙長久、藤永竜太郎、柳井章江、篠田晃
  • 学会等名: 第113回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] ハンチントン病関連蛋白質HAP1 の発現により誘導合成されるstigmoid body はaggresome とは異なる構造である (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤永竜太郎、魚住加奈子、竹下幸男、柳井章江、吉岡和博、國分啓司、篠田晃
  • 学会等名: 第113回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] Steroidal Regulation on Aromatase Protain and mRNA Expression in the Adult Rat Brain (2007)
  • 著者名/発表者名: Zhao C, Fujinaga R, Tanaka M, Yanai A, Kokubu K, Nakahama K, Watanabe Y, Shinoda K
  • 学会等名: Biochemistry and Molecular Biology
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12
• [学会発表] Formation of the stigmoid body and its characteristics in huntingtin-associated protain 1-transfected cells (2007)
  • 著者名/発表者名: Fujinaga R, Uozumi K, Takeshita Y, Zhao C, Kokubu K, Yanai A, Shinoda K
  • 学会等名: Biochemistry and Molecular Biology
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12