研究課題
我々はACEがAβ1-42をAβ1-40へ変換すること(Aβ変換活性)を見出した(Zou、 et. Al.、J Neurosci、27:8628-35、2007).ACEは、細胞外に2つのメタロプロテアーゼ活性ドメイン(N端側ドメインとC端側ドメイン)を持つことが知られている。平成19年度は、ACEのAβ分解・変換活性ドメイン及びangiotesinI変換活性ドメインを明らかにした。ACE全長、N端側ドメインのみ、あるいはC端側ドメインのみをもつACEcDNA発現ベクターをCos7細胞に安定導入した系を確立した。更に、各種分泌型ACEを精製し、ACEのAβ変換活性ドメインがN端側ドメインであることを特定した。一方、angiotensin I変換活性がC端側ドメインにあることを明らかにした(Zou、 et. al.、投稿準備中)。現在、ドメイン特異的なACE阻害剤が存在するか否かを解析中である。ACEのもつAβ変換活性をin vivoで明らかにするために、ACEノックアウト(ACEko)、ACEトランスジェニック(ACEtg)およびAPPトランスジェニックマウス(Tg2576)を用いて、ダブルトランスジェニックマウスを作成した。マウスを解析に適した時期(13カ月以上)まで飼育維持を継続する。脳内Aβ沈着の解析は、平成20年4月〜10月を予定。
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Biochemishy 47
ページ: 3370-3378
Reviews in Neurosciences. (In press)
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