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2008 年度 実績報告書

エジプト、テーベ・ネクロポリス岩窟墓群の保存管理に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19800050
研究機関サイバー大学

研究代表者

西坂 朗子  サイバー大学, 国際文化学部, 助教 (30454193)

キーワードエジプト / テーベ・ネクロポリス / 世界遺産 / 文化財科学 / 遺跡保存 / 文化遺産
研究概要

エジプト・アラブ共和国、のルクソール西岸に位置する遺跡群は、「古代テーべとそのネクロポリス」の一部として世界遺産リストにも登録され、エジプト文明最盛期の繁栄を証明するものとして顕著で普遍的な価値が認められ、特に同地域に残された岩窟墓分の壁画の美術的価値が評価されている。しかしながら、近年の観光客の増加、都市開発による影響など遺跡保存上の問題が表面化してきている。さまざまな問題がある中で、とりわけ大きな問題となっているのが、岩窟墓群の上に古くから暮らしてきたクルナ村の住人の移住と民家取り壊しの問題である。民家の取り壊しにより遺跡を取り巻く環境は著しく変化しており、これらの岩窟墓群の保存状態を把握するため調査を継続した。昨年度は、テーベ・ネクロポリスの11のエリアのうち「アル・コーカ地区」「シェイク・アブド・アル=クルナ地区」「アサシーフ地区」について昨年度は調査を実施したので、今年度は、「ドゥラ・アブ=ナーガ地区」「クルナット・ムライ地区」を中心にその状況の緊急調査を実施した。
また、将来的な保存管理計画作成の基礎データとするため、「アル=コーカ地区」の岩窟墓内部および外部の計5地点で、1年間の自動計測をおこない、年間の温湿度変化のデータを取得した。国内では、現地で収集したデータに基づき、遺跡に将来を及ぼす要素の検討を継続し、ウェブ上での調査・研究成果の公開および情報発信に向けた作業を開始した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 第1次ルクソール西岸アル=コーカ地区調査概報2009

    • 著者名/発表者名
      近藤二郎(共著)
    • 雑誌名

      エジプト学研究 第15号

      ページ: 40-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 外部資金による研究プロジェクト紹介-エジプト、テーベ・ネクロポリス岩窟墓群の保存管理に関する基礎的研究2008

    • 著者名/発表者名
      西坂朗子
    • 雑誌名

      サイバー大学紀要 創刊準備号

      ページ: 108-109

    • 査読あり
  • [学会発表] エジプト、ルクソール西岸岩窟墓第47号墓の再調査2008

    • 著者名/発表者名
      近藤次郎(共著)
    • 学会等名
      日本オリエント学会第50会大会
    • 発表場所
      筑波大学筑波キャンパス
    • 年月日
      2008-11-01
  • [学会発表] 世界遺産エジプト、テーベ・ネクロポリス保存管理の現状と課題2008

    • 著者名/発表者名
      西坂朗子
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第30回記念大会
    • 発表場所
      九州国立博物館
    • 年月日
      2008-05-17
  • [備考]

    • URL

      http://geocities.yahoo.co.jp/gl/study_luxor/view

  • [備考]

    • URL

      http://www.geocities.jp/study_luxor/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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