飲酒が膵臓に与えるダメージの個人差;膵臓CFTR遺伝子転写調節機構の影響

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19800052
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 名古屋学芸大学
• 研究代表者: 藤木 理代 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 講師 (50454450)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 飲酒 / アルコール性慢性膵炎 / Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator

研究概要

アルコール性慢性膵炎患者65人、特発性慢性膵炎患者23人、健常人118人を対象に、CFTR遺伝子のプロモーター領域の遺伝子解析を行った。その結果、4つの変異および多型が見つかった。その内、-790Δtはアルコール性慢性膵炎患者にのみ3例見られ、疾患との関連が示唆された。変異の部位は転写調節因子FOXD3(HFH-2)の結合配列モチーフを持ち、このことが遺伝子発現量に影響している可能性が考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] アルコール性慢性膵炎患者のCFTR遺伝子解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤木理代
  • 雑誌名: 膵臓病財団第15回研究報告書 ページ: 97-101
• [雑誌論文] CFTR遺伝子の非コード領域解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬達、藤木理代、石黒洋、中莖みゆき、山本明子、近藤孝晴
  • 雑誌名: 厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究平成19年度報告書 ページ: 266-269
• [学会発表] CFTR遺伝子のプロモーター領域の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 成瀬達、藤木理代、石黒洋、中莖みゆき、山本明子、近藤孝晴
  • 学会等名: 難治性膵疾患に関する調査研究班平成20年度第2回研究報告会
  • 年月日: 2009-01-23
• [学会発表] Hiroshi Ishiguro, MiyukiNakakuki, Akiko Yamamoto, Motoji Kitagawa, Takaharu Kondo (2008)
  • 著者名/発表者名: Kotoyo Fujiki
  • 学会等名: Susumu Naruse. The genetic background of CFTR and ALDH2 is related to alcoholic chronic pancreatitis in Japanese. 16^<th> United European Gastroenterology Week
  • 発表場所: Austria
  • 年月日: 20081018-22
• [学会発表] アルコール性慢性膵炎患者のALDH2およびCFTR遺伝子多型の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤木理代、石黒洋、中莖みゆき、山本明子、北川元二、近藤孝晴、成瀬達
  • 学会等名: 第39回日本膵臓学会大会
  • 発表場所: 神奈川
  • 年月日: 20080730-31