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2008 年度 実績報告書

ライブセルイメージにおける特定オルガネラ領域の自動認識システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19800062
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

竹本 智子  独立行政法人理化学研究所, 生物基盤構築チーム, 研究員 (00450403)

キーワード画像認識 / 領域抽出 / ライブセル / ノイズリダクション / パターン認識
研究概要

本研究課題では、共焦点レーザー顕微鏡で撮影した細胞の2次元〜4次元時空間画像から、観察の対象とする細胞内オルガネラ及び細胞骨格の領域を自動抽出するシステムの基本設計及びプロトタイプ開発を行った。
システムは、エンドユーザーが提示した時空間画像内の抽出ターゲット(教師データ)の画像特徴を解析し、システムにあらかじめ用意された複数個の抽出アルゴリズムの抽出精度スコアを算出する。その後、トップスコアを算出したアルゴリズムを用いて大量の時空間画像からターゲット全体の領域抽出を実現するものである。前年度までの研究によって、画像やターゲットに応じて、適宜アルゴリズムを選択する必要があることが明らかになり、本年度は主に、アルゴリズム選択に用いる評価関数の検討を行った。特に我々は、特徴間距離と輪郭形状間距離の2つの尺度の線形結合によって構成される評価関数が、エンドユーザーが示した教師データにより近い抽出を実現できる可能性があることを示した。この結果は現在IEEE国際学会の発表に向け投稿中である。なお、システムは極めて計算量が膨大となることから計算並列化の基本設計・実装も行った。現在までにLinuxクラスタマシン及び理研スーパー・コンバイド・クラスタ・システム(RSCC)によるテストランを完了している。
これらの実現により、時間や場所ごとに変化する細胞内のオルガネラや細胞骨格を、大量の画像から自動抽出することが可能となる。抽出結果を用いることにより、抽出対象を自由視点から観察することのみならず、体積や表面積の計測、他のオルガネラとの位置相関関係などの定量解析が可能となる。また、システムは我々のみならず、細胞生物学者にも使いやすいシステムであるように設計しているため、細胞生物学分野発展の一躍を担えると確信している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Segmentation of Anatomical Structure by Using a Local Classifier Derived from Neighborhood Information2009

    • 著者名/発表者名
      S. Takemoto, H. Yokota, R. Himeno, T. Mishima
    • 雑誌名

      Human-Computer Systems Interaction Backgrounds and Applications (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 領域抽出:画像特徴と形状の評価によるオブジェクト抽出2008

    • 著者名/発表者名
      竹本智子, 横田秀夫
    • 雑誌名

      理研シンポジウムVCADシステム研究2008 1

      ページ: 139-140

  • [雑誌論文] Live Cell Modeling Project2008

    • 著者名/発表者名
      H. Yokota, S. Yoshizawa, S. Takemoto, et al.
    • 雑誌名

      理研シンポジウムVCADシステム研究2008 1

      ページ: 123-124

  • [学会発表] Live cell modeling project2008

    • 著者名/発表者名
      H. Yokota, S. Yoshizawa, S. Takemoto, et al.
    • 学会等名
      Internatilnal Conference on Systems Biology
    • 発表場所
      Gothenburg, Sweden
    • 年月日
      20080822-20080828
  • [学会発表] Image Segmentation for Live Cell Modeling2008

    • 著者名/発表者名
      S. Takemoto
    • 学会等名
      1st Joint Workshop on Computational Science
    • 発表場所
      Saitama, Japan
    • 年月日
      20080707-20080708
  • [学会発表] Segmentation of Anatomical Structure by Using a Local Classifier Derived from Neighborhood Information2008

    • 著者名/発表者名
      S. Takemoto, H. Yokota, R. Himeno, T. Mishima
    • 学会等名
      IEEE International Conference on Human System Interactions
    • 発表場所
      Krakow, Poland
    • 年月日
      20080525-20080527

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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