脳波,脳磁界の持つダイナミクスの解明-モデルをベースとしたアプローチ-

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19800068
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医用生体工学・生体材料学
• 研究機関: 独立行政法人情報通信研究機構
• 研究代表者: 成瀬 康 (独)情報通信研究機構 (00455453)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 脳波 / 脳磁界 / α波 / モデル化 / 同期 / 誘発反応 / 非線形

研究概要

事象関連同期/脱同期(ERS/ERD)は刺激により,α波などの自発活動の強度が増加/減少する現象である.脳波,脳磁界にて計測される波形は脳波発生源(ジェネレータ)の活動の空間的な和であるため,どのようなメカニズムによりERS/ERDが起こっているかが分からなかった.そこで,本研究ではモデルを用いてこのメカニズムの解明を試みた.その結果,ジェネレータ間の同期性の変化がα波のERS/ERDを引き起こす主要因であることが示唆された.

研究成果

• [雑誌論文] コラム間相互作用が脳波に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬康,眞溪歩,宮脇陽一,岡田真人
  • 雑誌名: 日本神経回路学会第18回全国大会講演論文集 21 ページ: 166-167
• [雑誌論文] 事象関連同期/脱同期のメカニズムの解明-モデルを用いたアプローチ- (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬康,眞溪歩,宮脇陽一,岡田真人
  • 雑誌名: 第23回日本生体磁気学会論文集 ページ: 62-63
• [学会発表] Influence of visual stimulussize on phase resetting of alpha rhythm-EEG/MEG modeling study (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Naruse
  • 学会等名: Society for Neuroscience
  • 発表場所: ワシントンDC
  • 年月日: 2008-11-17
• [学会発表] コラム間相互作用が脳波に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬康
  • 学会等名: 日本神経回路学会第18回全国大会
  • 発表場所: つくば
  • 年月日: 2008-09-26
• [学会発表] Multiple alpha generators mmodel for MEG/FEG : mechanism of ERS/ERD (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Naruse
  • 学会等名: Biomag2008
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-08-27
• [学会発表] 事象関連同期/脱同期のメカニズムの解明-モデルを用いたアプローチ- (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬康
  • 学会等名: 第23回日本生体磁気学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-06-13
• [学会発表] 脳波の位相リセットとそのモデルについて~脳はダイナミクスの解明を目指して (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬康
  • 学会等名: 豊橋技術科学大学グローバルCOE特別セミナー
  • 発表場所: 豊橋
  • 年月日: 2008-03-17
• [学会発表] Role for horizontal connection in multiple alpha generators model for MEG/EEG (2007)
  • 著者名/発表者名: Y. Naruse
  • 学会等名: Society for Neuroscience
  • 発表場所: サンディエゴ
  • 年月日: 2007-11-07