二成分制御系は、多くの感染性細菌において病原性調節に深く関わっている。最近、二成分制御系間の高度調節様式として、ネットワーク調節機構の存在が明らかとなって来た。本研究では、二成分制御系を繋ぐ因子コネクターの同定とその役割についての解析が行われた。これまでに、サルモネラにおいて、コネクタ一様因子のCacA、PacAが単離され、その機能解析が進行中である。また、コネクターPmrDを含む分子ネットワークデザインの進化的定量解析に関する研究成果、及び、大腸菌の新規膜コネクターB1500の同定と機能解析の研究成果をそれぞれ、米国科学アカデミー紀要(計2報)に発表した。
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