• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

啓蒙主義による宗教理解の再考:モーゼス・メンデルスゾーンとユダヤ啓蒙主義の場合

研究課題

研究課題/領域番号 19820016
研究機関佐賀大学

研究代表者

後藤 正英  佐賀大学, 文化教育学部, 講師 (60447985)

キーワードユダヤ / 啓蒙主義 / 宗教学 / メンデルスゾーン / スピノザ / カント / ドイツ / ベルリン
研究概要

本年の研究実績の成果を以下の二点に分けて報告する。
(1)海外調査:10月19日から29日までベルリンとミュンヘンを訪問し、18世紀末のユダヤ啓蒙主義関係の一次資料を閲覧し、現地の研究者へのインタビューをおこなった。特に、ベルリン近郊の都市ポツダムにあるモーゼス・メンデルスゾーン・センターを訪問し、所長のシェープス氏と面会することができたことは極めて有意義であった。科研終了時に刊行する報告書には、シェープス氏の業績の紹介や論文の翻訳も掲載する予定である。
(2)論文:『ユダヤ・イスラエル研究』に掲載された論文「近代ユダヤ思想におけるカント主義の問題」では「ユダヤ・カント主義」の全体像を示すことを目指した。近代以降、多くのユダヤ知識人たちは、カント哲学の中にユダヤ教と共鳴するものを見出してきた。当のカント自身はユダヤ教には批判的であったことを思い起こすなら、ユダヤ知識人たちのカントへの関心の高さは注目に値する現象であるといえる。この論文では、ユダヤ知識人たちはカント哲学のどこに親近感をもったのかという問題について、代表的思想家の論文を通して明らかにした。
カント哲学は多くのユダヤ知識人にとって近代の象徴であった。カント哲学とユダヤ教の相反的な関係は、近代(啓蒙主義思想)とユダヤ教は共存可能かという問いへと直結している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 近代ユダヤ思想におけるカント主義の問題2007

    • 著者名/発表者名
      後藤 正英
    • 雑誌名

      『ユダヤ・イスラエル研究』 22

      ページ: 2-11

    • 査読あり
  • [備考] 日本ユダヤ学会ホームページ

    • URL

      http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsjs/index.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi