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2008 年度 実績報告書

フィリピン地方都市における医療と宗教の近代的再編成プロセスに関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19820018
研究機関宮崎公立大学

研究代表者

東 賢太朗  宮崎公立大学, 人文学部, 講師 (40438320)

キーワードフィリピン / 医療 / 宗教 / 近代 / 民族誌 / 文化人類学
研究概要

1.2年目最終年度である本年度の実績としては、2つの研究項目「近代医療と民間医療の関係性の変容」と「カトリックと民衆信仰の関係性の変容」についての理論構築が挙げられる。近代医療と民間医療の関係性、またカトリックと民衆信仰との関係性について、それぞれの変容についての内外の文献資料の収集・精読と批判的検討から、支配的言説と被支配的言説との関係について近代的再編成プロセスという観点から新たにとらえなおし、一般理論化を行った。
2.次に、フィリピン共和国カピス州ロハス市において、5月、12月から1月、および9月の3度(のべ42日間)にわたって、近代医療と民間医療、カトリックと民衆信仰のそれぞれの関係性の変容に関する現地調査を実施した。調査対象は、ロハス市内で100名程度が現在活動中である呪医およびそのクライアントである。呪医に対しては、活動に関する参与観察と聞き取りを行い、支配的言説である近代医療とカトリックとの関係性の変容について明らかにした。クライアントに対しては、聞き取りを行い、社会的弱者の医療と宗教に関する意識調査を行った。
なお、以上の実績については、雑誌論文2件(うち査読有1件)、学会発表1件として成果が公開されている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 呪術・他者・理解-ポスト/構造主義と、あるエピソードを経由して2008

    • 著者名/発表者名
      東賢太朗
    • 雑誌名

      社会人類学年報 第34号

      ページ: 93-117

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 書評 : 阿部年晴・小田亮・近藤英俊編『呪術化するモダニティ-現代アフリカの宗教的実践から』2008

    • 著者名/発表者名
      東賢太朗
    • 雑誌名

      宗教研究 第357号

      ページ: 404-411

  • [学会発表] 「身体・他者・共同性-「変身」の人類学にむけて」(分科会 : 「メタモルフォーシスの人類学」、代表者石井美保)2008

    • 著者名/発表者名
      東賢太朗
    • 学会等名
      日本文化人類学会第42回研究大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-05-31

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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