研究課題
若手研究(スタートアップ)
『後漢書』、『歴代名画記』等の記述によると、儒教的な歴史故事を画題とすることの意義は、観る者に対して勧戒的作用が及ぶことであった。しかし、本研究では四川地域の漢代石闕に見出される特異な重層的図像表現、すなわち「羽翼の生えた儒教の聖賢」に着目した。その結果、それはらすでに単なる儒教的範疇を脱していたことが想定され、「仙境へと連なるイメージ」をも付加された、儒教的かつ神仙的なダブルイメージをもつ特異な図像として当地で受容されていたことを明らかにした。
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TRANSACTIONS OF THE INTERNATIONAL CONFERENCE OF EASTERN STUDIES No.53
ページ: 107-108
鹿島美術研究年報 第25号別冊
ページ: 271-281
中國史研究 第51輯別冊
ページ: 155-169
美術史 第163冊
ページ: 193-207