研究課題
若手研究(スタートアップ)
脱植民地の課題は、民族という近代的主体を立てようとする点で、極めて近代的な企図でありながらも、同時に宗主国-植民地の秩序からなる近代社会そのものに対する挑戦である点で、脱近代の契機を内包している。植民地朝鮮の知識人が辿った思想の軌跡は、脱植民地の課題にこだわり続けたという点で、日本知識人の近代批判の不徹底さに対する告発でもあった。朝鮮の「転向」は、植民地近代および総力戦体制が持つある種の合理性を極限まで推し進めることで、潜在していた近代秩序の矛盾を露呈する役目を果たしたと言える。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
言語文化 11巻3号
ページ: 439-471
http://elib.doshisha.ac.jp
社会科学 81号
ページ: 59-68
歴史と現実 64号
ページ: 299-338