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2007 年度 実績報告書

近代日本文学・文化のジャポンニズム受容に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19820052
研究機関西南学院大学

研究代表者

西村 将洋  西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (70454923)

キーワード国文学 / 比較文学 / 美術史 / 思想史
研究概要

イギリス、ジャポニスムと日本人との関連を考察するために,主にUniversity College London Libraryを利用してロンドンでの文献調査を行った。具体的には,1910年にロンドンで開催された日英博覧会と,同時期のロンドン演劇界に深く関わった劇作家、舞踏研究家の坪内士行(作家、坪内逍遙の息子)のロンドン滞在中の足跡を調査した。この調査によって,従来はあまり知られていなかった日英博覧会の実情や,日英博覧会に対する日本の知識人(主に当時渡英していた長谷川如是閑,長谷川天渓ら)の体験した文化的な葛藤,さらに坪内士行と舞台装置家ゴードン、クレイグとの交流から浮き彫りになるロンドンの前衛演劇と日本芸能の接点など,新たな論点を発見することが出来た。
加えて日本国内で20世紀初頭に刊行された関連図書、雑誌について文献の調査と収集を行った。その作業と並行して,『中央公論総目次』『現代日本文芸総覧』などを活用してデータベースを作成した。この日本人のジャポニスム受容に関するデータベースを活用して,通時的な観点からジャポニスム概念の変遷を考察した。その結果,19世紀から20世紀にかけての世紀末転換期に,ジャポニスム概念の質的な変化があったことを析出することが出来た。この点については,西南学院大学国際文化学部談話会(2008年3月)で「異邦のニッポン-西欧モダニズムと〈日本〉像の関係学、序説」と題する口頭発表を行い,現時点での研究の概要をまとめるとともに,発表後の質疑応答を通じて今後の研究の有益な指針を獲得することが出来た。
以上の研究内容については,平成20年度に成果を発表する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 鈴木志郎康2007

    • 著者名/発表者名
      西村 将洋
    • 雑誌名

      『展望現代の詩歌』(明治書院、飛高隆夫ほか編) 第三巻詩III

      ページ: 189-215

  • [雑誌論文] 金鍾漢2007

    • 著者名/発表者名
      西村 将洋
    • 雑誌名

      『文学で考える・〈日本〉とは何か』(飯田祐子ほか編、双文社出版)

      ページ: 67-68

  • [学会発表] 異邦のニッポン-西欧モダニズムと〈日本〉像の関係学・序説2008

    • 著者名/発表者名
      西村 将洋
    • 学会等名
      西南学院大学国際文化学部懇話会
    • 発表場所
      西南学院大学学術研究所
    • 年月日
      2008-03-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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