• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 研究成果報告書

近代日本文学・文化のジャポニズム受容に関する総合的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19820052
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関西南学院大学

研究代表者

西村 将洋  西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (70454923)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
キーワード比較文学 / 美術史 / 思想史
研究概要

本研究は、19世紀から20世紀へと移行する世紀末転換期から、1945年の第二次世界大戦終結までの期間を対象として、ヨーロッパで形成されたジャポニスムの内実を検討しつつ、その上で、日本人がジャポニスムをいかに受け入れ、そして、いかなる日本イメージを再構築したのかを調査・考察した。
研究成果は大きく以下の4点にまとめられる。
(1) ロンドンでの文献調査
ロンドンの専門機関を利用して、1910年に開催された日英博覧会や、同時期のロンドン演劇界に深く関わった劇作家・舞踏研究家の坪内士行の足跡を調査し、1910年代の日英異文化交渉の一端を明らかにした。
(2) ジャポニスムに関する日本語文献の収集と分析
当時の日本人によるヨーロッパの旅行記やジャポニスム関連文献を収集することで、日露戦争(1904-1905年)前後から第二次世界大戦終結までの期間を対象として、通史的な観点から、ジャポニスム概念の質的な変化を析出した。
(3) 1910年代のイギリス・ジャポニスムと日本人についての考察
イギリスのジャポニスムと日本人の関係を探るために、特に1910年代に注目し、日英博覧会、演劇批評、文芸批評の観点から、日英異文化交渉の一面を明らかにした。具体的には、1910年代前後にイギリスを訪れた長谷川如是閑、坪内士行(作家・坪内逍遙の息子)、長谷川天渓らの異文化体験について考察を加えた。
(4) 1930年代~1940年代の日仏文化交流についての考察
1930年代から1940年代にかけてのパリにおける日本文学紹介や、異文化交渉の状況を調査した。具体的には、川路柳虹、松尾邦之助、坂本直道(坂本龍馬の末裔)、藤田嗣治について考察を加えた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 図書 (4件) 備考 (1件)

  • [図書] 長谷川如是閑-日英博覧会の特派員 『言語都市・ロンドン』(共編著)2009

    • 著者名/発表者名
      西村将洋
    • 出版者
      藤原書店(刊行予定)
  • [図書] 坪内士行-ロンドンの日本人役者『言語都市・ロンドン』(共編著)2009

    • 著者名/発表者名
      西村将洋
    • 出版者
      藤原書店(刊行予定)
  • [図書] 長谷川天渓-自然主義からフロイトへ『言語都市・ロンドン』(共編著)2009

    • 著者名/発表者名
      西村将洋
    • 出版者
      藤原書店(刊行予定)
  • [図書] パリへの憧憬と回想-「あみ・ど・ぱり」III(ライブラリー日本人のフランス体験 第5巻)2009

    • 著者名/発表者名
      西村将洋
    • 出版者
      柏書房(刊行予定)
  • [備考] 西村将洋, 口頭発表,「異邦のニッポン-西欧モダニズムと〈日本〉像の関係学・序説」, 西南学院大学国際文化学部談話会(2008年3月)

URL: 

公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi