1、全体的動向としては、山形県内の鶴岡・酒田市の荘内館・荘内育英会、米沢市の米沢有為会・米沢教育会、長野県上田市の上田郷友会および上田大成会に関する史料調査は、前年度に基本的な史料採集を行うことができたため、今年度は主に茨城県の土浦亀城会および茨城県育英事業および同郷会、長野県の松本親睦会・信松会および長野県の育英事業の全体的特長の把握に力を入れた。 2、茨城県水戸市調査(平成20年10月10日〜13日、3泊4日)茨城県立図書館、茨城県立歴史館において、土浦亀城会、水戸育英会、笠間郷友会に関する史料調査を実施した。郷土新聞である『いはらき』、その他の郷土関係史料から史料採集を行った。土浦亀城会だけでなく、戦前期の茨城県における育英事業および同郷会の全体的状況を明らかにする上で意義のある調査だった。 3、長野県松本市調査(平成20年10月31日〜11月3日、3泊4日)松本市文書館、開智学校事務室、松本市立図書館において、信松会、松本親睦会、旧松本藩士族の動向に関する史料調査を実施した。基本的な史料調査は前年度にある程度実施したので、今回は周辺史料の採集に力を入れた。開智学校事務室では、活字化されていない信松会関係の史料を確認することができ、意義のある調査を実施できた。 4、長野県松本市調査(平成20年3月6日〜8日、2泊3日)開智学校事務室、松本市立図書館において、信松会関係、旧松本藩士族に関する史料調査を実施した。開智学校事務室では、前回の調査で確認できなかった活字化されていない史料を閲覧させていただき、それまであまり明確でなかった信松会の育英事業実施に関する部分の全体像が明らかになった。意義のある史料調査を実施することができた。 5、教育史、日本近代史および日本史に関する研究書、史料集、また研究に必要な文具類を購入した。
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