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2007 年度 実績報告書

科学技術政策と医療保険制度をめぐる経済学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19830019
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

齋藤 裕美  政策研究大学院大学, 政策研究科, 研究助手 (60447597)

キーワード医療経済学 / 科学技術政策 / 技術進歩 / 混合診療
研究概要

初年度はめまぐるしく変化しつつある医療保険制度の現状と,昨今の再生医療の進展などに代表とれる医学研究の進歩の状況をフォローアップしながら,こうした科学技術研究の進展がもたらす新薬・新技術を国民が経済的な面で利用しやすくするために,医療保険制度はどのような性質を備えていなければならないかを改めて考察した.
特に初年度は,これからオリジナルの研究を構築していくための土台を建設する期間と位置付けて,これまでの自分の研究から得た知見を再検討すると同時に,文献調査を中心に丹念なサーベイを行うことに力を当てた.
そのなかで米国との比較から本研究の課題の糸口になるような知見が得られつつある.日本と米国では医療,医学をめぐる政府の立場の違いが顕著である.医療保険制度で言えば日本では皆保険,医療アクセスの平等性が重視される一方で、新薬・新技術などへのアクセスが制度的に阻害されやすい状況にある.さらには米国に比べて医学研究そのものに対する補助金は少ない.これに対して米国は皆保険がなく,医療アクセスの平等性に対する政府のコミットが少ない一方で,医学研究に対する国家的援助は非常に大きなものとなっている.本年度の調査で得られたこの知見を生かして来年度はオリジナルの論文を仕上げていきたい.
なお初年度の研究成果の一部は6月末に開催されるAmerican Society for Health Economics(米国Duke大学)で報告すべく,エントリーの申し込みをし,アクセプトされている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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