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2008 年度 実績報告書

イギリスにおける知的障害者継続教育の移行支援機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19830030
研究機関京都教育大学

研究代表者

丸山 啓史  京都教育大学, 教育学部, 講師 (00452368)

キーワード教育学 / 知的障害 / イギリス / 継続教育
研究概要

第一に、国際的には職業的側面だけでなく家庭生活や社会生活を含めた全体的視野で「成人生活への移行」をとらえる視点から知的障害のある青年の教育がとらえられてきたことを確認し、イギリスの知的障害者継続教育もその流れのなかにあることを確認した。一方で、就労自立を強調する政策的動向が知的障害者継続教育にも影響を与えており、そのような動向に対してカレッジのスタッフからは批判もあることを、訪英による調査等によって把握した。
第二に、知的障害者の移行支援システムの実態に関して、イギリスにおいてはコネクションズの役割が重視されてきているものの、実際には十分な役割を果たせてはいないことがうかがえた。継続教育カレッジにおける知的障害者教育とコネクションズ等の連携が図られてはいるが、継続教育後の進路保障は小さくない困難を抱えている。また、移行支援においては家族のあり方が大きく影響していることなどが把握できた。
第三に、知的障害者継続教育の移行支援機能に関して、基礎的スキル・職業的スキル・生活的スキル・社会的スキルを中心にしたカリキュラムが形成されてきた過程を明らかにした。また、継続教育カレッジにおいて、保育や木工などに関する職業実習などが取り組まれているものの、実際の卒業後の進路については困難が多い状況にあることを把握した。さらに、継続教育カレッジにおいて知的障害者の教育や移行支援が進められているだけでなく、特別学校において継続教育部門を設置する動きがあることが確認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 知的障害のある青年の高等部教育と就労2008

    • 著者名/発表者名
      丸山啓史
    • 雑誌名

      障害者問題研究 36(4)

      ページ: 29-36

  • [雑誌論文] イギリスにおける障害のある青年・成人の継続教育2008

    • 著者名/発表者名
      丸山啓史
    • 雑誌名

      障害者教育科学 57

      ページ: 66-71

  • [雑誌論文] イギリスの知的障害者継続教育におけるカリキュラム開発の展開2008

    • 著者名/発表者名
      丸山啓史
    • 雑誌名

      日本社会教育学会紀要 44

      ページ: 83-91

    • 査読あり
  • [図書] イギリスにおける知的障害者継続教育の成立と展開-青年・成人教育の機会拡大とカリキュラム開発2009

    • 著者名/発表者名
      丸山啓史
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      クリエイツかもがわ

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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