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2008 年度 実績報告書

計量テキスト分析による情報行動の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 19830031
研究機関立命館大学

研究代表者

樋口 耕一  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00452384)

キーワード社会学 / 社会調査法 / 内容分析 / 社会情報 / 情報行動 / テキストマイニング
研究概要

第一に、コンピュータを用いた内容分析手法「計量テキスト分析」に関する基礎研究を行った。大量の日本語テキスト型データを対象として、事例的な解釈では発見が難しいデータの潜在的な構造を抽出するなど、量的方法の利点を活かした分析手法の提案と、実現に必要な独自ソフトウェアの開発を目指した。当該ソフトウェア「KH Coder」に関して、今年度は主に、統計解析の機能を追加する改良を行った。各種の統計解析の中でもテキスト型データの分析に適した手法を調査・検討した上で、階層的クラスター分析・多次元尺度構成法・対応分析(数量化III類)・共起ネットワークなどの多変量解析手法を選択した。これらの解析をKH Coder上で実行できるようになったことで、データ中でどのような語と語、概念と概念の間の関連が強かったのか、また、似通った文書のグループにはどのようなものがあったのかということを、多変量解析を通じて容易に探索できるようになった。なおKH Coderはインターネットを通じて無償で公開している。
第二に、計量テキスト分析の応用研究として、人々が情報を獲得・解釈・発信するプロセス、すなわち情報行動についての調査研究を行った。ここでは、テレビやインターネットの普及が進む中、新聞が人々の現実認識にどの程度の影響を及ぼしているのかという問題について、調査結果の理論的考察を行った。この成果は現在投稿中である。また、暴力に関連するコミュニケーションの探索的な調査を行い、その結果を兵庫県こころのケアセンター報告書に発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 児童養護施設内暴力に関する調査研究2009

    • 著者名/発表者名
      酒井佐枝子, 樋口耕一, 稲垣由子, 良原誠崇, 加藤寛
    • 雑誌名

      兵庫県こころのケアセンター研究報告書 平成20年度版

      ページ: 113-143

  • [学会発表] イノベーション普及過程の探索-2001年から2004にかけてのインターネットを事例に2009

    • 著者名/発表者名
      樋口耕一
    • 学会等名
      第47回数理社会学会大会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [備考]

    • URL

      http://khc.sourceforge.net

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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