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2007 年度 実績報告書

中小企業後継経営者のリーダーシップ発揮プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19830041
研究機関香川大学

研究代表者

八木 陽一郎  香川大学, 地域マネジメント研究科, 准教授 (90452680)

キーワード経営学 / リーダーシップ / 中小企業 / 後継経営者 / ファミリービジネス
研究概要

本研究は、我が国の中小企業経営者の高齢化に伴い急務となった後継者育成という社会的課題に応えるために、中小企業後継経営者のリーダーシップ発揮プロセスを明らかにすることを目的として実施されており、平成19年度は科学研究費による2年間の研究期間の1年目にあたる。本研究の理論的な意義は、リーダーシップを発揮する人間を主体、リーダーシップの影響を受ける人間を外的な客体として分離してきた既存のリーダーシップ論の立場を離れ、リーダーシップを発揮する人間が主体的に自己を客体化するという主体と客体が非分離となる内省経験プロセスに焦点をあてたことである。平成19年度は、そのような焦点を持って研究に取り組んだ結果、リーダーによる内省経験が、リーダーとしての有効性に対して統計的に有意な影響を与えることが明らかになった。本研究の実践的かつ社会的な意義は、我が国では中小企業は企業数の9割を占めており、雇用の7割を支えているという現状があり、その事業承継の大きな不安定化要因となっている次世代の後継経営者育成という課題に対し、後継経営者自身がリーダーとして自己成長するために検討すべき課題となる要因を抽出し、実証データによって説得力のある提言をまとめつつあることにある。本研究における平成19年度の活動は、まず理論研究を通じて基本仮説を導出し、さらに統計調査を中心に基本仮説を実証することに主な研究上の焦点があてられて進行した。これらの研究成果は、さらに平成20年度に引き継がれ、リーダーによる内省経験がどのようにして後継者の経営行動につながるか、どのような要因が内省経験を深めるかに関する調査として継続される予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] リーダーによる部下への傾聴とその影響に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      塚元 千恵美・人木 陽一郎
    • 学会等名
      経営行動科学学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2007-11-10
  • [学会発表] Exploratory Research for Seeking Factors Which Influence Ef5ectiveness of Family Business Successors:Evidence from Small and Mid-sized Companies(SMC)in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      八木 陽一郎
    • 学会等名
      2007 Family Business Conference
    • 発表場所
      沖縄万国津梁館
    • 年月日
      2007-10-06
  • [学会発表] 中小企業後継経営者の有効性に関する探索的調査2007

    • 著者名/発表者名
      八木 陽一郎
    • 学会等名
      産業組織心理学会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2007-09-02
  • [図書] 中小企業後継経営者の内省経験がもたらすリーダーとしての有効性の向上2008

    • 著者名/発表者名
      八木 陽一郎
    • 総ページ数
      251
    • 出版者
      慶応義塾大学大学院経営管理研究科博士号学位申請論文
  • [備考]

    • URL

      http://yagi-lab.com/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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