これまでの組織的公正研究は、公正かどうかという観点からその価値を操作してきた。しかし、本研究は、個人がフェアではなくアンフェアな側面に注目するという仮定に基づいて研究を構築した。その結果、公正さと不公正さに分けて考えることの妥当性が支持された。ただし公正より不公正さの方が個人の行動を引き起こすより強力なパワーを持つという仮説は支持されなかった。しかしながら不公正さがアウトカム変数に対して独自な寄与を持つことは示された。最後に、公正さと不公正さの弁別概念妥当性をより厳密に検証する必要性が示唆された。
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