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2007 年度 実績報告書

周辺地域における森林環境形成とネットワークの社会的派生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19830092
研究機関大谷大学

研究代表者

福田 恵  大谷大学, 文学部, 助教 (50454468)

キーワード周辺地域 / 森林環境 / ネットワーク / 村落 / 林業移動
研究概要

本研究は、森林形成に果たした周辺山間地域の関係性をネットワークの派生という観点から実証的に解明しようとするものである。本年度は、森林形成に関与した人びとと社会関係を具体的に把握するため、同町村岡区山田、香住区三川で取得した調査データをもとにして、岐阜県高山市朝日村、富山県南砺市利賀村、兵庫県香美町美方区秋岡、同町香住区香住で調査を実施した。調査情報が不十分な地域については、森林組合、教育委員会、自治会長などにブリーフィングをおこなうとともに、数集落の踏査から林業関係者を特定した。調査情報が確定している地域については、林業家、製材業者、林業出稼ぎ経験者、森林組合作業員などのライフヒストリー、ネットワークの生成プロセスに関する聞き取りを実施した。聞き取り情報を補充するために、関連部署、関係者から文書資料、画像資料等を収集した。調査結果から、森林形成に関与した人びとの繋がりがネットワーク状に幾重にも派生してきたことが確認された。今後の調査ではその派生プロセスを生み出してきた人びとや地域の社会特性に焦点を絞ることにしたい。
本研究は、従来の林野研究(社会学、法社会学、経済史、民俗学、林業経済学など)の成果を、森林形成、ネットワークの派生といった観点から整理することも目指している。そのため、関連文献の収集に努めるとともに、データベースの作成にも着手した。調査の概略については、第59回日本民俗学会年会で報告し、研究の前提となった調査成果の一部は、『ソシオロジ』に投稿した。また本研究は、地域間比較に向けた前提的作業でもあるため、日本の山林状況を軸としつつ、森林問題が深刻化している東南アジア(ラオス)との比較に関する論考も執筆した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 農山村研究の課題と可能性2008

    • 著者名/発表者名
      福田恵
    • 学会等名
      大谷大学哲学会
    • 発表場所
      大谷大学
    • 年月日
      2008-02-13
  • [学会発表] 山野をめぐる社会的世界-村落と林業移動者の交錯点から-2007

    • 著者名/発表者名
      福田恵
    • 学会等名
      日本民俗学会
    • 発表場所
      大谷大学
    • 年月日
      2007-10-07
  • [図書] 「森に映ずるラオスと日本」横山智・落合雪野編著『ラオス農山村地域研究』2008

    • 著者名/発表者名
      福田恵
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      めこん

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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