研究課題
若手研究(スタートアップ)
昭和恐慌期における銀行のマイクロ・データを用いて、預金取付けが健全な銀行を破綻に追い込むことがあったかどうかを検証した。分析の結果、銀行破綻と銀行のファンダメンタルズの関係は、預金取付け発生時において弱くなっていたことが確認された。このことは、預金取付け発生時における預金者の混乱が無視できないほど深刻なものであったことを示唆するものである。また、預金取付け発生時に、日本銀行が深刻な預金流出に直面した健全銀行に対して選別的に流動性の供給を行っていたことが確認された。
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Oxford Economic Papers (掲載予定)