主観的ウェルビーイングによる心理生物学的ストレス反応低減効果の実証的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19830115
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 東京福祉大学短期大学部
• 研究代表者: 田中 芳幸 東京福祉大学, 短期大学部こども学科, 講師 (50455010)
• 研究協力者: 外川 あゆみ 近畿大学九州短期大学, 通信教育部保育科, 非常勤講師
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 主観的ウェルビーイング / 心理生物学的ストレス反応 / ストレッサー / メンタルヘルスの二次元モデル / いきいき度尺度(PLS-R)

研究概要

いきいき度尺度を大学生に適用できることを実証するとともに、この尺度により測定される主観的ウェルビーイングが高ければ、ストレス刺激が多くてもストレス反応には繋がらないという主観的ウェルビーイングのストレス緩衝モデルをデータに基づき提示した。さらに、このモデルに基づいた実験的研究により、個人の主観的ウェルビーイングが急性ストレッサーに対処する為の準備状態を整えたり、反応後の回復を促進したりといった役割を有することを示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] The Rhode Island Stress andCoping Inventory 日本語版の作成:信頼性と妥当性の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 堀内聡、津田彰、田中芳幸、矢島潤平、津田茂子
  • 雑誌名: 行動科学 47 ページ: 37-43
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自己想定書簡法における開示抵抗感低減効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 外川あゆみ、田中芳幸、大澤靖彦、石川清子
  • 雑誌名: 東京福祉大学付属臨床心理相談室紀要 1 ページ: 33-42
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢者の主観的ウェルビーイング- 改訂-いきいき度尺度(PLS-R)の高齢者への適用- (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、津田彰、小笠原正志、神宮純江
  • 雑誌名: 日米高齢者保健福祉学会誌 3 ページ: 235-248
  • 査読あり
• [雑誌論文] Scale properties of the Japanese version of the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ): A study of infant and school children in community samples (2007)
  • 著者名/発表者名: Toyojiro Matsuishi, Miki Nagano, Yuko Araki, Yoshiyuki Tanaka, 他10 名
  • 雑誌名: Brain & Development 30 ページ: 410-415
  • 査読あり
• [雑誌論文] 学習性無力感の理論-がんばれない子どもを育てていないか (2007)
  • 著者名/発表者名: 津田彰、矢島潤平、田中芳幸
  • 雑誌名: 児童心理 865 ページ: 11-18
• [雑誌論文] Depressive Symptoms, Socioeconomic Background, Sense of Control, and Cultural Factors in University Students from 23 Countries (2007)
  • 著者名/発表者名: Andrew Steptoe, Akira Tsuda, Yoshiyuki Tanaka, and Jane Wardle
  • 雑誌名: International Journal of Behavioral Medicine 14 ページ: 97-107
  • 査読あり
• [雑誌論文] 大学生の健康関連行動と健康教育 (2007)
  • 著者名/発表者名: 矢島潤平、田中芳幸
  • 雑誌名: 9 ページ: 47-58
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本人大学生におけるストレスマネジメント行動の変容ステージの分布
  • 著者名/発表者名: 堀内聡、津田彰、田中芳幸、岡村尚昌、矢島潤平、津田茂子
  • 雑誌名: 健康支援 (印刷中)
  • 査読あり
• [学会発表] 主観的幸福感と心理生物学的ストレス反応との関連性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 矢島潤平、岡村尚昌、田中芳幸、津田彰
  • 学会等名: 日本心理学会第72 回大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20080919-21
• [学会発表] 高齢者の主観的ウェルビーイング- 改訂- いきいき度尺度(PLS-R)の高齢者への適用- (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、津田彰
  • 学会等名: 日本心理学会第72 回大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20080919-21
• [学会発表] 主観的ウェルビーイングによるストレス反応低減効果への示唆- 改訂‐いきいき度尺度(PLS-R)の大学生への適用 - (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、津田彰
  • 学会等名: 日本健康心理学会第21 回大会
  • 発表場所: 桜美林大学
  • 年月日: 20080912-13
• [学会発表] The Effects of the Assumed Letter Writing in effecting on a Hesitation in Self-disclosure (2008)
  • 著者名/発表者名: Ayumi Togawa、Yoshiyuki Tanaka、Yasuhiko Osawa、Kiyoko Ishikawa
  • 学会等名: 10th International Congress of Behavioral Medicine
  • 発表場所: Tokyo, Japan
  • 年月日: 20080827-30
• [学会発表] Development of Japanese Decisional Balance Inventory in order for Internet-based Transtheoretical Model Stress-Management (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshiyuki TANAKA, Akira TSUDA, Sakurako ITO, Ke DENG, Jumpei YAJIMA
  • 学会等名: 10th International Congress of Behavioral Medicine
  • 発表場所: Tokyo, Japan
  • 年月日: 20080827-30
• [学会発表] Which of the pathological severity of mental disorders or the state of symptoms determine a patient's subjective well-being? (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshiyuki TANAKA, Akira TSUDA, Satoshi HORIUCHI, Hiroyoshi MURAYAMA, Masaru TOMITA, Sumie JINGU
  • 学会等名: XXIX International Congress of Psychology
  • 発表場所: Berlin, Germany
  • 年月日: 20080720-26
• [学会発表] 日本語版多理論統合モデル(TTM)尺度の作成(2)-ストレスマネジメント行動変容への意思決定バランス尺度の検討- (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、村山浩由、伊藤桜子、矢島潤平、津田彰
  • 学会等名: 日本心理学会第71 回大会
  • 発表場所: 東洋大学
  • 年月日: 20070918-20
• [学会発表] 日本語版多理論統合モデル(TTM)尺度の作成(1)-ストレスマネジメント行動実践への自己効力感尺度の検討- (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤桜子、田中芳幸、村山浩由、矢島潤平、津田彰
  • 学会等名: 日本心理学会第71 回大会
  • 発表場所: 東洋大学
  • 年月日: 20070918-20
• [学会発表] Advancement of Subjective Well-being through Walking Habit Acquisition (2007)
  • 著者名/発表者名: Yoshiyuki TANAKA、他4 名
  • 学会等名: The 3rd Asian Congress of Health Psychology
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20070901-02
• [学会発表] Self-efficacy, Decisional Balance and Stage of Change for Effective Stress Management in Japanese College Students (2007)
  • 著者名/発表者名: Sakurako Ito, Yoshiyuki Tanaka, 他3 名
  • 学会等名: The 3rd Asian Congress of Health Psychology
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20070901-02
• [学会発表] Relationship between Habitual Smoking, Health Belief, and Psychoneuroimmunological Responses in Male and Female College Students (2007)
  • 著者名/発表者名: Hisayoshi Okamura, Akira Tsuda, Jumpei Yajima, Yoshiyuki Tanaka
  • 学会等名: The 3rd Asian Congress of Health Psychology
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20070901-02
• [学会発表] 精神科外来患者のいきいき度-改訂‐いきいき度尺度(PLS-R)の判別的妥当性 - (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、津田彰、松平有理子、村山浩由、神宮純江
  • 学会等名: 日本健康心理学会第20 回記念大会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20070831-0901
• [学会発表] Subjective Well-being Affection toward Development of Stress-Management Behaviors (2007)
  • 著者名/発表者名: TANAKA Yoshiyuki, 他3 名
  • 学会等名: 2nd WORLD CONFERENCE OF STRESS
  • 発表場所: Budapest, Hungary
  • 年月日: 20070823-26
• [学会発表] Association of Stage of Stress Management Behavior with Perceived Stress and Coping in Japanese College Students (2007)
  • 著者名/発表者名: MURAYAMA Hiroyoshi, TANAKA Yoshiyuki, 他4 名
  • 学会等名: 2nd WORLD CONFERENCE OF STRESS
  • 発表場所: Budapest, Hungary
  • 年月日: 20070823-26
• [学会発表] 多理論統合モデルを用いたストレスマネジメント行動変容の試み (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、村山浩由、伊藤桜子、津田彰、矢島潤平
  • 学会等名: 日本ストレスマネジメント学会第6 回学術大会シンポジウム
  • 発表場所: 久留米大学
  • 年月日: 20070728-29
• [図書] いきいき度質問表実施マニュアル 2-25 (2009)
  • 著者名/発表者名: 津田彰、田中芳幸
  • 総ページ数: 2-25
  • 出版者: 福岡市健康づくり財団
• [図書] ストレスの科学と健康 ストレスに対する生体の応答 心理 184-190 二木鋭雄(編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 津田彰、田中芳幸
  • 総ページ数: 184-190
  • 出版者: 共立出版
• [図書] 診断と治療社中都市での健康管理のあり方 -ライフサイクルからみた医療-教育-福祉サービスの現状と展望- 知的障害者の健康管理マニュアル-心身ともに健康な老化のために- 80-87 大野耕策 (編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸、他5 名
  • 総ページ数: 80-87
• [図書] ストレス百科事典(訳書) ネガティブ感情、日本ストレス学会(編)
  • 著者名/発表者名: 田中芳幸
  • 出版者: 丸善株式会社