• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

包括型地域生活支援プログラムのサービスの質の管理とモニタリングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19830124
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

前田 恵子  国立精神・神経センター, 精神保健研究所社会復帰相談部, 外来研究員 (50455408)

キーワード医療・福祉 / 人的資源管理
研究概要

サービスの質の管理に関して、バランスト・スコアカードの有用性が明らかにされている。訪問型サービスの質は、その提供者であるスタッフの技量による部分が大きい。その為、いかに人材を管理し、パフォーマンスを引き出すかということが、サービスの質の維持・向上させる上で鍵となる。中でもスタッフのメンタルヘルスは、患者の満足度やインシデントの減少に寄与されると考えられ、特に重要である。しかし、これまで医療・福祉の分野では、職場・業務特性のどのような側面がストレス反応やバーンアウトを引き起こしているか、また職務満足につながるのかについて、その関連を調べた先行研究は少ない。本研究では、バランスト・スコアカードの"職員の学習・成長の視点"に基づき、訪問型サービスを実践するスタッフを対象に、職場・業務特性とストレス反応、職務満足との関連を明らかにすることを目的とした。
19年度は過去の文献調査、スタッフのインタビュー調査の結果を基に、職場・業務特性の抽出を行った。その結果、「利用者の支援」「チーム内での連携」「他機関との連携」「勤務体制」「雇用条件」のカテゴリーで30項目が得られた。
今年度は上記の職場・業務特性と精神的健康度、バーンアウト、職務満足との関連を調べるため、質問紙調査を行った。その結果、緊急時の対応が必要な勤務体制であるほど情緒的消耗度が高いという関連が認められ、それは年齢が若いほど顕著であった。また、職務満足度については、男性よりも女性の方が高く、年齢による変化は見られなかった。今後はスタッフの技能習得や臨床経験、サポート体制など、バーンアウトを防止する要因についてさらなる検討が必要である。

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi